観測者ヨブ

catalystを観測し投資するヘッジファンドalpha-catalyst

セルジーンについて

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セルジーンとは?

日本で知名度はないが血液腫瘍内科の分野で圧倒的な存在感がある。

多発性骨髄腫の治療成績を飛躍的に向上させたレブラミドとその後継のポマリスト
その二つの薬の売上で約1兆円(2016年)
レブラミドだけで国内大手の第一三共全体の売上に等しい。

他にも乾癬治療薬のオテズラが成長中

製薬会社としての歴史は比較的浅く1986年化学メーカーCelaneseの医薬品部門がスピンオフし誕生
株価はスピンオフ時に買っとけば今現在40倍

レブラミドの売り上げは右肩上がりでだがそろそろ特許切れの心配が出てくる


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裁判とか紆余曲折あった結果インドの製薬会社ナトコが
米国では2022年3月からレブラミドのジェネリックを販売できるが
2022年時点では販売量に制限が設けられる。
この制限が完全に撤廃されるのは2026年

つまりできれば2022年までにレブラミドに代わる新薬を用意しておきたい
遅くとも2026年までには。


セルジーン株の今
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過去5年はレブラミドの順調な売上に比例して株価も右肩上がりだが・・・



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期待の新薬であるクローン病治療薬モンジャーセンが治験に失敗して先月に株価が暴落した。
決算発表でも将来のガイダンスが引き下げられた。

ただこの会社には他のも有望な薬があるし悲観する必要は無いと思い
株を買ったが時期尚早にエントリーしたので含み損になってる。
落ちるナイフを思いっきりつかんでしまった( ́・ω・ )

よってしばらくはヨブはセルジーンをロングする羽目になった。

アラガン 第3四半期決算 売上は予想と一致、EPSは予想を上回る。

アラガンの3Q決算発表が行われた。



売上は予想40.3億ドルに対して40.3億ドルで一致
EPSは予想4.03ドルに対して4.16ドルで予想を上回る

2017年のガイダンスはほぼ不変で

売上が$15,875 – $16,025億ドル
EPSが$16.15 - $16.45ドル


気になった点

裁判で負けたRESTASISの特許関連で32億ドルの減損。
アラガンは上訴する方針らしいが厳しい戦いだとわかってるのかも
インディアン原住民に特許を移して特許守ろうとかアクロバティック過ぎ・・・


保有しているTEVA株も13億ドルの減損処理
二年前には70ドルだったテバ株も今は15ドル以下、まさに糞株
だが後発品部門をテバに高値で売りつけてキャッシュも手にしたんだから
アラガンにとっては悪くないディールだった。

他の減損処理として

ニキビ治療薬Aczoneを6億4,600万ドルで処理



個別薬の売れ行き

偏頭痛や顔面痙攣に適応が広がっているボトックスは7億7400万ドル
リンゼスの売上は、需要が強く前年同期比16.1%増の1億9,900万ドル
レスタシスの売上高は前年同期比で2.9%増加の3億6,680万ドル
買収して手に入れたCoolSculptingの売上は8340万ドル

レスタシスの売上が無くなるのはアラガンにとって厳しいな
年間売上で10億ドルが無くなるのは・・・

発表後の株価

±2%の迷ってるような動き
どうせなら思いっきり暴落してからナンピンしようと思っていたが
微妙な値動きで身動きとれず。

【AGN】 ニュータイプの便秘薬リンゼス錠

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数年前までは便秘といえば殆ど酸化マグネシウムとセンノシドしか選択肢が無かったが
ここ数年で新しいタイプの便秘薬が相次いで発売された。


作用点とかが微妙に異なるが基本的な機序は腸管に水分を増やすという事。

リンゼスは日本ではアステラス製薬から販売されているが開発したのは
Ironwood Pharmaceuticalsとforest laboratories(現アラガン)でそれぞれ権利を持っている。



作用機序は?

グアニル酸シクラーゼC受容体を刺激してcGMPを上昇させてクロライドイオンチャネル開口
     ↓
腸管側にマイナスイオンが増える
     ↓
プラスのナトリウムイオンも移行→NacCl(塩)が生成→浸透圧で腸管に水分が増加する。

他にも作用するらしく
蠕動運動も改善するし大腸痛覚過敏も改善すると。


メカニズム的には細菌感染で下痢になるメカニズムと似通ってる。
あれもcGMPが関連しているし


売上は?

2016年のリンゼスのアラガン社の売り上げは6.42億ドル(前年比+40%)
と順調に売り上げを伸ばしている。
同じ作用機序のTRULANCEは今年発売されたが売上は3か月で230万ドルで
まだリンゼスのライバルとまでは言えない。売上的には
リンゼスは近いうちに10億ドルは超えると予想。




長所

小腸に作用するから大腸に作用するセンノシドやカマグと比較して下痢になりにくいのと
使用を継続しても耐性が生じにくい。センノシドみたいに増やさなくても効いている。


短所

食事の影響を受けやすく空腹でないと下痢の副作用が出やすい
よって食前服用と添付文書に書いている。

それと薬の画像にも書いてるが湿気に弱くて一包化できない。
一包化どころか24時間経過したら不安定になるようだ。

そして薬の箱が巨大。外用の消炎鎮痛剤10本入り並みにデカい、デカすぎる。
アメリカで売ってるリンゼスは錠剤じゃなくカプセル,しかもバラのボトルで売ってるぽいし
日本でもカプセルで売ればいいのに・・・



日本ではまだ勢いは感じないが海外の売上推移をみればこれからのアラガンの中心となる薬。



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