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インスリン製剤で世界一の売上 それがサノフィのランタス
2016年は60億€以上売れている。


なぜそんなに売れているのかといえば24時間安定した作用が期待できるから。

1日3回ご飯食べたあとにインスリンを打つとなると患者さんの負担になるし
超即効型は低血糖のriskが高い。

その点ランタスは24時間安定しているので低血糖の心配が他のインスリン製剤より少ない。
低血糖は命に係わる事があるので安全性が高いのは重要なセールスポイント。


なぜ24時間安定した作用が持続できるのか?

ランタスの溶け方に工夫ある。

ランタスはインスリンのアミノ酸配列を改変した構造になっており
血中に入ると結晶状態となり、それが徐々に溶解して単体となりインスリン受容体に作用する。

その結晶の溶け方しだいでゆっくりインスリンが効いたり速く効いたり調整できる。

ランタスのインタビューフォームには

A鎖21位のアスパラギンをグリシンに置換し、B 鎖 C 末端に2個のアルギニン残基を付加し
等電点がヒトインスリンの約 pH5.5から約 pH6.7にした。

と書いてある。つまりアミノ酸を人工的にくっつけて
人体の生理的pHと同じにして直ぐに溶けないようにしたと。

酸性と酸性、アルカリとアルカリは溶けにくい。同じようなpHは溶けずに結晶化する。


どうやってインスリンのようなタンパク質の数か所をピンポイントで改変できるのか
不思議でしょうがないけど。

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さすが100年近くインスリン作ってるサノフィ(旧ヘキスト
技術力が半端ない


これからの売上

今が売り上げのピークでこれからは落ちていく。

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なぜ下がるかといえばインスリングラルギンの特許が切れて
これからバイオ後継品なるものが他社から発売されていくから。

例)イーライリリーとベーリンガーインゲルハイムからBASAGLAR
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バイオシミラーの値段がどれほど安く販売されるかで違ってくるけど
これからランタスの売り上げが落ちていくのは市場も想定済み

だからサノフィの株もいまいち元気が無い。
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しかしサノフィの糖尿病治療薬アマリールの売り上げは
特許が切れても3億€以上売れているし心配するような落ち込みはないのかもしれないが。


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サノフィの株を買うかどうかはランタスとランタスXRの売り上げの減少幅と
デュピルマブや多発性硬化症治療薬の伸び具合を様子見しながら判断したい。