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発表によるとサノフィはAblynxの全ての発行済株式について45€で公開買付けを行う。
先週1兆3000億円でバイオベラティブを買収したと思ったら今週は5200億円でAblynxを買収

デンマークの製薬会社ノボノルディスクも関心を示していたようだがサノフィが勝利した。

ノボの提案はAblynx1株当たり28ユーロの現金による現金払いと、2つの実験薬に連動して1株当たり2.50ユーロまでのマイルストーン的なボーナス。

サノフィの提案が圧倒的にAblynxの既存株主からしたら得だな。





Ablynx NVとは?


ラマとアルパカの免疫システムに見られるナノボディに基づいた新薬の研究をしている。

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一般的なIgG抗体は軽鎖と重鎖の2種類の組み合わせで構成されているが
アルパカ等のラクダ科の動物は重鎖のみから構成されるIgG抗体を生産している。

このラクダ抗体を利用した技術はナノボディというAblynx が保有する技術。
通常の約10分の1の分子量で,高親和性,透過性,早い血中クリアランスを示す。
この免疫システムを利用して血液疾患、抗腫瘍薬などを開発しようとしている。

現時点で臨床に最も近いものは後天性血栓性血小板減少性紫斑病治療薬のcaplacizumab
caplacizumabは超巨大 von Willebrand 因子重合体と血小板の相互作用を阻害する



後天性血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)とは?
血小板が超巨大 von Willebrand 因子重合体に凝集することで引き起こされる.
この細小血管血栓症は,生命に関わる可能性のある合併症を伴う多臓器虚血を引き起こす.
連日の血漿交換と免疫抑制療法により寛解導入が可能であるが,
微小血栓に起因する死亡と合併症の発生率は依然として高い




第 2 相比較試験

75 例を無作為化した(caplacizumab群 36 例,プラセボ群 39 例).
奏効までの期間は,caplacizumab群のほうがプラセボ群よりも有意に短縮した
(期間中央値が 39%短縮,P=0.005).

増悪をきたした患者は,caplacizumab群では 3 例であったのに対し,プラセボ群では 11 例.
caplacizumab群の 8 例が試験薬中止後 1 ヵ月以内に再発をきた。
うち 7 例では ADAMTS13 活性が依然として 10%未満であったことから,
自己免疫活性が消失していないことが示唆された.

出血に関連した有害事象は大半が軽度から中等度であり
caplacizumab群のほうがプラセボ群よりも頻度が高かった(患者の 54% 対 38%).

その他の有害事象の頻度は 2 群で同程度であった.
プラセボ群では 2 例が死亡したのに対し,caplacizumab群では死亡例はなかった。





バイオベラティブは血友病、このAblynxは血小板減少性紫斑病と2週連続で血液疾患に投資した。

サノフィはこの2週間で合計1兆8千億円も買収に費やした。
1兆8000億円とは武田薬品工業の年間売上と同じ位の規模。
なんとしても特許が切れるランタスの穴を埋めるという経営陣の決意を感じる。

Ablynx NV(EBR:ABLX)
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