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2016年売上世界最大の製薬会社ファイザーは2人のチャールズさんが創設した。

薬剤師であるチャールズ・ファイザーとお菓子職人のチャールズ・エアハルト
この2人は従兄弟

ファイザーは売上で二位に甘んじることはあるがすぐに他の製薬会社を買収して1位に返り咲く。
近年は自社開発薬より買収した会社が持っている薬がヒットすることが多い。
自社開発に注力していた時代は重要な抗生物質を数多く開発していた。

ファイザーブランドとして薬を販売したのは比較的歴史が浅く1950年から
それまではビタミン剤やペニシリンを製造販売。


概要

本社所在地:ニューヨーク
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2017年データ

年間売上高:525億ドル 
年間純利益:213億ドル(税制改革の特別利益含む)

研究開発費:76億ドル

配当支払額:73億ドル
自社株買い:40億ドル
総株主還元:113億ドル

ティッカーシンボル: NYSE:PFE
一株配当:1.32ドル
一株利益:3.52ドル
現在株価:33.6ドル
配当利回り:4.0%


歴史

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1849年
チャールズ・ファイザーとチャールズ・エアハルトがドイツからやってきてブルックリンに設立。
駆虫薬サントニンを製造。苦くて有名なサントニンにフレーバーを加えて服用しやすくしヒット。

1880年代:クエン酸の製造で儲ける。コカ・コーラやペプシコーラのヒットでクエン酸の需要が高まる

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1917年ジェームズ・カリー博士が入社
カリー博士は砂糖とパンのカビを使って発酵実験を行い少量のクエン酸を生産することに成功 
さらにクエン酸を量産化する研究のためにファイザーに入社する。

1928年:アレクサンダー・フレミングによるペニシリンの発見

1929年:砂糖クエン酸転換法で政情不安な欧州から柑橘類を輸入する必要が無くなる
クエン酸の製法において深底タンク発酵のノウハウが後のペニシリン量産化に大きく寄与する。

1938年ビタミンB2であるリボフラビンの生産を開始

1942年:ファイザー社のジャスパー・ケインが深底タンク技術を利用してペニシリン生産を試みる

1944年:発酵の必要が無いビタミンCの製造方法を発見。ビタミンC製造で世界一のメーカーになる
WW2のノルマンディー上陸作戦の時、連合軍が携帯したペニシリンの9割をファイザーが製造
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WW2のノルマンディー上陸作戦の時、連合軍が携帯したペニシリンの9割をファイザーが製造

1950年:抗生物質テラマイシンを発売する。
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ぺニシリンのときのように他の企業に技術を譲り渡すようなことはせず自分たちの製品として販売
この抗生物質の成功を礎に医療用医薬品に注力することになる。

1967年:抗生物質ビブラマイシンを発売 1981年には2.5億ドルを売り上げる。
1986年:抗生物質ユナシン発売
1990年:抗真菌薬ジフルカンを発売
1992年:抗生物質ジスロマック 血圧降下剤ノルバスク 抗鬱薬ゾロフト を発売
1995年スミスクラインビーチャム(現GSK)の動物衛生部門を14億5000万ドルで買収。
この時点までで最大の買収 後にスピンオフされ今のゾエティス(NYSE:ZTS)に

1997年:ワーナーランパードとマーケティング提携して高脂血症治療薬リピトールを販売
1998年:勃起不全治療薬バイアグラを発売
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1999年痛み止めセレコックスを発売(GD Searle&Co.が開発したセレブレックスの共同販売)
2000年:ワーナーランパードを873億ドルで買収し超大型薬リピトールを手中に収める
2003年:ファルマシアを643億ドルで買収
2005年:神経疼痛治療薬リリカを発売
2006年抗悪性腫瘍剤スーテントを発売
2009年ワイス社を680億ドルで買収



事業内容

大衆向け医薬品も扱っているが医療用医薬品がメイン。

OTC部門も名の通ったブランドがある。
有名どころだとAdvil(イブプロフェン)、robitussin(メジコン)、ビタミン剤セントラム

しかしOTC部門は売却予定で更に医療用医薬品分野に選択集中する予定。
アニマルヘルス部門は既にゾエティスという会社としてスピンオフした。

医療用医薬品も大きく2つに分かれている。

Innovative HealthとEssential Health


Innovative Health部門は特許がまだ切れていない独占権を有する医薬品
代表的な薬は神経疼痛治療薬リリカ、血液凝固阻止剤エリキュース、乳がん治療薬イブランス

Essential Health部門は特許が切れて後発品が存在する薬、これまでのファイザーの成長を支えた薬
代表的な薬だと高脂血症治療薬リピトール、降圧剤ノルバスク、抗生物質ジスロマック

直近の売上データを眺めていると
Innovative Health部門の伸びでEssential Health部門のマイナスを補っているイメージ
ファイザーの売上自体はここ数年500億ドルで大きな変化はない。

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ファイザー売上トップ5(2017年)

1位 56億ドル:肺炎球菌ワクチンのプレベナー13
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2位 45億ドル:神経疼痛治療薬リリカ
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3位 31憶ドル:乳がん治療薬イブランス
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4位 25億ドル:血液凝固阻止剤エリキュース
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5位 24億ドル:リウマチ治療薬エンブレル
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売上TOP5の推移
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2位のリリカとエンブレルはもう後発医薬品が発売されるので売り上げは減少する。
プレベナー13もピークは過ぎた。イブランスとエリキュースはまだこれから適応症拡大で伸びるかも



ジェネリック医薬品部門

ファイザーは後発品も作っていて最近は流行りのバイオシミラーにも取り組んでいる。
レミケードのバイオシミラーであるRemsimaは4億ドルの売上がある。
単体の後発品として500億円も売れるというのはバイオシミラー市場の大きさを感じる。


期待の新薬

バベンチオ:転移性メルケル細胞がん 抗PD-L1抗体 
ベスポンサ:急性リンパ性白血病治療薬 CD22陽性
STEGLATRO:糖尿病薬SGLT2阻害剤 ジャヌビアとの合剤もあり

クロストリジウム・ディフィシル感染症ワクチンやプレベナー13の次世代版も開発中。



ファイザーのこれから

これまで買収で成長してきたようにこれからも積極的に他の製薬会社を買収していくだろう。
個人的にはエリキュースを共同開発したブリストル・マイヤーズ・スクイブは良い買収先と思う。

エリキュース以外にもBMYは抗がん剤のオプジーボとヤーボイを保有している。
抗がん剤に注力するファイザーとは相性が良さそう。



30年前(1988年)にファイザー株を1万ドル買っていた場合

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2018年には45万6,743ドルで45倍になっていた。



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