0099



自分の一存で損できる。


それはとても幸せな事
GE株とアラガン株で損し過ぎて頭がおかしくなった訳ではない。
被雇用者の立場だと正社員でも自分の一存で損をすることは難しい。

遥か昔、労働していた頃の記憶が蘇る。




昔ヨブは家の近くの店でアルバイトをしていたことがある。


その店の正社員は店長一人だけ
店長以外は自分も含めて全員非正規雇用だった



その店で働き始めて驚いた事は正社員で管理者でもある店長に全く権限が無いという事

お客さんからクレーム貰ったりトラブルが起きたら全て本社に連絡し
店長はその指示を待つ。

お客さんに直接謝ったりするのは勿論店長だがその謝罪内容を予め本社の人間が指示し
その指示に基づいて店長がクレーム対応する。

クレーム対応の経緯をその日のうちにレポート作成して本社へ送り
本社から承認が貰えなければ店長は何時であろうが帰れない。

大きなトラブルがあり24時を回っても店長が帰れない事もあった。
当然店長は管理者なので何時間残業しても残業代は発生しない。

1円でもレジのお金が合わなかった場合、店だけで処理してはいけない。
店長権限では無くエリアマネージャー権限が必要なので
レジの締め作業後に原因が判明するまでずっと調査する。レジジャーナルを辿りながら

いくらデータを調査しても原因不明だと最終的に損金扱いで処理するわけだが
その処理は店長ではできない。
エリアマネージャーから損金処理の許可が得られて初めてその日のレジを閉められる。

そんなめんどくさい処理するなら自分の財布から出した方が楽じゃね?とニートは思っていたが
他の店で千円札が1枚足らずに自分の財布から出した店長が後でばれて大きな懲罰を食らったようだ



商品管理

商品の発注にしても店長には大きな権限が無い。

売れた商品を店舗から発注することは店長権限で可能だが
勝手に入ってくる商品を断る事ができない。

まだ店に大量に在庫がある商品をドンドン本社指示で入れてきたり
新しい商品を店長が知らないうちに本社が店に納入したりする。

店長はなんとか売り場スペースを確保しながら際限無く納品される商品を処理していく。

勿論ノルマもあるので店長は自爆買いしまくり




勤務シフト作り

店長が毎月悩んでいたのはシフト作り

シフト作りは管理者の専権事項なので店長が自由に作れるかというと全く違う。
パートの人は希望休を事前に申請しておく。
古株のおばちゃんは大量に希望休を入れてくる

パートのおばちゃん同士で相性が悪いと時間が合わないようにしないといけないかったり
全員分の希望休を纏めてシフトを作るとなるとドンドン難易度が高まる。

店長は自分の希望休とか入れれる余裕が無い。

店長は正社員なので有給があるが有給は使えない。翌年まで持ち越せるがそれ以降は自然消滅
どうしてもシフトが難しい部分は店長が幽霊として出勤しフォロー。

本社はアルバイトの残業には目を光らせているので基本的にパートのおばちゃんは残業NG
むしろどんなに仕事が残っていても無理やりタイムカードを押させて退店させる。

そして残っている業務を残業代が掛からない店長が処理する・・・



店長は自分より年が3歳上とほぼ変わらない、まだ20代だった。
なのでこんなブラックな店さっさと辞めて転職しましょうよ言いたかったが
店長は既に結婚しており子供もいる家族の大黒柱

親に養われているニートが軽々しく言っていい言葉ではない。
自分にできるのはその店長に迷惑を掛けず淡々と業務をこなすことしかできなかった。



そんなブラックな職場だったが思っていたより長居することのなった。

いい経験になったこともあるし思うところもあった。

一番強く感じたのは、裁量が無くて義務だけある状態は最悪だという事。
辞める頃には店長とかなり仲良くなって大まかな年収も聞いていたがどう考えても割にあっていない



義務と権利
リスクとリターン




これらはセットで成り立つ。
そういう意味で株式投資は最高
自分の裁量で100万でも1億でも自由に動かせて自由に損できる



そのバイトをしていた会社は吸収合併され、親会社は株式を上場している。

親会社のホームページを見ると投資家向け情報で
配当金を毎年増やしていることを取締役が誇らしげに語っている。

店長からしたら雲上人である取締役が媚び諂うのが株主

その店でバイトをして以来
自分は正社員ではなく株主になりたいと強く思った。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村