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同窓生が胃の大病に掛かっていると聞いた。
まだ会社の健康診断だと採血もバリウム検査すら受けない年齢なのに

思えば自分はニートになってから一回も健康診断を受けていない。
学校や会社に所属していれば健康診断があるがニートだと自分で健康を管理するしかない。

一度自分の健康状態を確認しておいた方が良いかなと思ってはいた。
そこに旧友の病気の話が来て健康診断しておくかと思い立った。

思ってみれば時々ゲップや胸焼けがすることがあるし
クソ株が下落している時とかは特に。

ネットで調べたら近所に鼻から入れるタイプの胃カメラを宣伝しているクリニックがある。
ホームページを見てみるとオリンパスのNBIという最新技術を使った内視鏡とのこと。

経口カメラと比較して管が格段に細く鼻から入れるので嘔吐する可能性も低いと。

胃カメラの事を調べていくと色々分かった

日本の消化器内視鏡の技術は、世界のトップレベル
日本が誇る最先端のカメラ技術が投入されているとのこと。
日本人は欧米人と比較して胃ガン発症率が高いが5年生存率も高いと。


段々受けてみたくなった。

ゲップや胸焼けがするのは事実だし
薬に限らず最新のテクノロジーが好きなのでもし快適に胃カメラできたらオリンパス株を買おうかとこの時点では呑気に考えていた。


初診

病院に行く時は子供の頃からいつも微妙にドキドキする。
注射や採血時の消毒薬の匂いが漂っていると更にドキドキする。

しかしそのクリニックは全くそのような病院然とした匂いはせずフローラルな香りが漂っていた。

受付で初診であることを告げ問診表に必要事項を記入する。
職業欄があるが嘘をついても仕方ないので素直に無職と記入。

これまでにアレルギーがあった薬の有無や現在の症状を記入していく。
自分はアレルギーは持っていない。


まだ風邪やインフルエンザが流行っているのか1時間以上待つことになる。

時々胸焼けやげっぷが出る事を医師に告げるとサックリじゃあカメラで見てみましょうか?と提案
ここの病院は鼻からでも口からでも胃カメラできると選択肢を示される。

しかし口からの場合はサイレースやドルミカムの様な鎮静剤を用いないので苦しいかもしれない
鼻だと舌の根本を管が触れないので楽にできますと言われる。

最初から経鼻のつもりで来たし医師にそう誘導されて敢えて口からお願いしますというほど自分はマゾではないので素直に鼻からを希望。

診察は終わり隣の部屋で看護士さんから胃カメラを受ける時の準備の説明を受ける。



胃カメラについて受けた説明

胃カメラ受ける12時間前から絶食、水は飲んでもOK
検査が終わった後は消化の良いお粥とかが望ましい。刺激物はNG
ハンドタオルを一枚持参すること
喉の麻酔はキシロカインというモノを使用するが歯医者の麻酔と同じ種類



口からならともかく鼻からなのにハンドタオルとか要るのか?とこの時は思っていたが・・・

このクリニックの胃カメラは予約制で一週間後と決まった。
それまでは様子見で一週間分のファモチジンとレバミピドという攻撃因子を抑制し防御因子を増強する組み合わせが処方される。

変に胃カメラする前に薬で症状を誤魔化さないでありのままの状態を見てもらいと思ったので服用はしなかったが



胃カメラ当日

通常の診察が始まる前に予約した。
このクリニックは医師一人しか在籍していない開業医。
入っていったらまだ看護師さんや受付はおらず医師が受付処理をしていた。

開業医は大変だ

10分ほど待合室で待機させられた。機械の調子を調整しているような気配がする。
そうこうしているうちに看護師さんや事務さんも出勤してきた。


ついに医師から診察室に呼ばれる。診察室ではなく処置室だったが

右の鼻と左の鼻、どっちが通りやすそう?と聞かれ微妙というと鼻の穴を覗かれ右からしてみようかと言われる。無理なら色々方法はあるから大丈夫とも

色々ってなんだ?鼻の穴は基本的に右と左の2つしか無いはずだが・・・

医師が見た感じでは右の穴で大丈夫ということになり一旦医師は準備に取り掛かり代わりに看護師さんが登場

丸椅子に座らされこれから前処理をしますと説明。

まず胃に残っている泡を除くためにガスコンドロップを服用

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紙コップ半分くらいの量が入っている半白濁したガスコンドロップを渡される。
不味いと聞いていたがそんなに不味くは無い。苦みも無い。ただ美味しくも無い。
一気に飲み干せた。

ガスコンドロップを飲み干せたと思ったらすぐに看護師さんが次の処置に取り掛かる。

看護師さんから「鼻に欠陥収縮剤のプリビナ液を噴霧して鼻道の通りを良くします。」と言われ
「あっ、はい」と自分が返事をしたと思ったら即噴霧された。

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痛みは無い。

若干苦みがある

その後にキシロカインポンプスプレーという表面麻酔を鼻に噴霧される。

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これは強烈。ツーンと痛みがする

そしてシリコン的の棒を鼻腔に挿入される。このシリコンの表面にも麻酔薬が塗って
鼻の中を麻酔するようだ。入り口は既に麻酔が掛かっている感じがした。

数分シリコンが入ったまま放置されて抜去される。

そして最後に喉にキシロカインポンプスプレーを思いっきり噴霧された。
これも強烈。すごく苦い。

そして1分もしないうちに喉の感覚が鈍くなるのを感じる。
異物感がかなり強い。喋ろうとしても上手く話せない。気合を入れて話そうとすれば声は出るんだが
喉にピンポン玉が挟まっている様な感覚
キシロカイン、これは劇薬


処置室へ

全ての前処理が終わり医師に処置室に呼ばれる。

診察台の上に載ってくださいとの指示。
載ると態勢を細かく指示される。
左側を下に、右側を上に、そして右足を左足の上にクロスするようにと
胃の形はCの逆になってるから検査中に逆流しないようにこの体勢なのかと推測

そして堅い枕に頭をのせると自分の口の前に金属製の平べったい皿が置かれその上に持参したタオルが敷かれている。まだこの時点で鼻からするんだし口からとか吐かないだろと思っていたがその考えはすぐに改めることになる。


ついにカメラを挿入

医師がコードを持ちながらこれから入れていきま~すと通告
怖くて身を固くして目を瞑っていた

いきなり鼻に異物が挿入される。


ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


麻酔が無かったらかなりキツイんだろうなという違和感

スルスルと喉の奥までは入ってきた。医師も順調ですよ~と言ってる

そして食道に差し掛かったあたりで急に吐き気が襲ってきた。吐き気とは微妙に違うがアカンやつが
口から唾液らしいものがダラダラでて用意されていたタオルを濡らす。

タイムと言ってストップしたいがコードが既に喉より下まで通ってるからストップできない

恐らく白目ひん剥いていたはず

一度ヤバさがMAXになり体全体を揺らして咳込んでしまった。
口から唾液がとめどなく流れている。

そうすると医師が一回上に戻りますね、角度が悪かったね~大丈夫だからね~と
泣いている幼稚園児をあやす様なテンションで話しかけてくれるが話せる余裕がない。

良く考えたら喉と鼻には麻酔してるけど中身は何もしてないんだから違和感あって当然か

いつの間にか看護師さんが二人に増えている。
独りは自分の背中を擦ってくれたり右手を握ってくれている。

薄目でちらっと顔を見たら美人な看護師さん、天使かな
こんな美人に優しく手を握ってもらったり背中を擦ってもらった事はこれまでの人生皆無

そして一回大きく嚥下することができると胃カメラがそのまま入っていった気がした。
その呑み込みが良かったのか医師が喜ぶ

医師も「良いですね~、うまいですね~、他の患者さんより順調ですよ~」と褒めまくり

先生と言われる人物からこれ程褒められた経験もこれまでの人生に無い。

優しくされたり褒められたりする経験が皆無な自分がいきなりそんな扱いを受けると少しテンションが上昇、そうすると苦しかったのが段々楽になってきて自分の胃の画像を見る余裕も出てきた。



人生で初めて見た自分の胃は赤い筋肉がうねっていた。

後から聞いたが胃カメラをしている時は目を瞑って意識を集中されるより視点をどこかにやっていた方が楽なんだそうな。

だから看護師さんが自分の視線の先に行って手を振ってくれていたのか、まさに天使

そうして胃を撮影している時に医師がまだ泡が残ってるので水をかけて洗い流しますね~と宣言
そうすると胃の内側から水が掛けられる。

人生で初めての感覚を味わう。胃の内側から水を掛けられると微かにヒヤッとした。
胃にも冷感があるんだとこの時理解する。



そしてこれから十二指腸に入りますね~と医師
胃カメラなのに胃を突き抜けてそんな所まで行ってしまうのかと驚く。

潰瘍もできておらず綺麗ですね~ ではこれからカメラを上向けにしてバックしていきますね~と

この時点ではもう苦しくも無い。


ディスプレイには下から見上げるように自分の胃底部が映る。
素人目には何もないように見えるが医師曰くぽつぽつ赤くなってるね~ 
念のために色素を振りかけて見てみるね~と何かしらを噴霧される。

そして更に念のためにピロリ菌が居ないか生検するから細胞を少しだけもらうね
痛く無いし出血も恐らく無いから~と有無を言わさず淡々と処置される。
そしてついに全ての処置が終わり自分の身体からコードが抜かれた。

胃カメラの管が鼻から抜けた瞬間、虚脱感と達成感を伴うユーフォリアに包まれる。
やり切った感マックス



検査が終わって

管が抜かれた瞬間魂も抜かれたのでしばらく放心状態となる。

そして5分位、休憩して診察室へ呼ばれ解説を受ける

大きな縦型ディスプレイに自分の胃が映し出されてる。
50枚以上撮影したと医師


とりあえず悪性のものはどう見ても無い。
けどポツポツ粘膜が荒れている場所があるのでピロリ菌の有無を調べる
結果は一週間後に分かるのでまた受診するように指示される。

ついでに胃の噴門に軽い逆流性食道炎の所見がみられるとも指摘された。

逆流性食道炎のロサンゼルス分類で言うとGrade Mらしい


食道と胃の連絡部位の下部食道括約筋が少し緩んでるから胃酸が戻りやすいのかもね
でもこれは薬では治せないから猫背を直したり生活習慣を改善してねとも言われる

猫背の人は特になりやすいから姿勢に気を付けてと言われる。
パソコンでブログ書くときは気を付けよう



ピロリ菌の生検の結果が一週間後に分かるのでそれ以降にまた来院してくださいと看護師さん
今日は生検したのでその部分を守るお薬を出しておきますねと処方箋を貰う。

処方箋を見るとアルロイドGの文字が

あの緑色の液体か、インパクト強いルックスしてたなぁ



薬を貰いに薬局へ



病院の傍の薬局に処方箋を持っていく。

自分の家の近くの薬局で貰おうかと思っていたが普段使わないアルロイドGは在庫していない可能性が高い。あったとしても処方されているアルロイドGが少量なので卸に注文すると10本単位で届いてしまい迷惑だろう。しかも一本200mLだから自分の分を調剤したら端数が出てしまうし

という訳で素直にクリニックの門前で貰うべきと判断して門前薬局へ


薬局へ入り受付のお姉さんに処方箋を渡すと
「こちらの薬局は初めてですか?と言われ、
きょどりながら
「あっ、はひ」と素っ頓狂な声で返事をしてしまう。
まだ胃カメラする前に使われたキシロカインスプレーが残っていて上手く声が出ないようだ。

アンケートを書いているとおくすり手帳はありますか?と聞かれる。
基本的に定期的に薬は使っていないので持っていないし作っても無くすのが目に見えているので断った。

アンケートを書き終わりガラス張りの調剤室を眺めていると棚の上にあるアルロイドを小さな小瓶に
分けている。門前薬局なので手慣れたものだろう。


およそ10分ほど待つと薬剤師さんがアルロイドを持って投薬台に現れ自分の名前を呼ばれる。

「胃カメラ受けてきたんですか?」と満面の笑みで

なぜそんなに笑顔なんだかわからないが早速アルロイドGの服用方法を伝授される。

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といっても1日3回食前 1回は20mLで透明のキャップにマジックで線を引いた所までアルロイドを入れて飲むだけ

添付文書を後で見ると

胃生検出血時の止血
胃生検の出血時の止血に対しては、有効率90.0%(18/20)を示した。

との記載がある。9割は有効なようだ。

ちなみにアルロイドの添付文書を読んでいて気が付いたが経鼻的にも注入可能らしい。
この緑色のどろどろを鼻からいれる。拷問かな


アルロイドGを飲んでみて

ビックリするくらい緑の液体で微かに甘みがある。しかし美味しくはない。
ドロドロの緑の液体なのでムコスタ飲むより物凄く胃を守っているって実感を得られる。



検査結果を聞きに再受診

一週間後、細胞を取って生検した結果を聞きに再び受診。


結果として

ピロリ菌は陰性
胃生検組織診断分類でGroup 1:正常組織
異形細胞は無し
腸上皮化生も無し

結局診断名としては

軽度の逆流性食道炎と表層性胃炎

だった。


もし次に胃カメラをするなら鎮静剤を使って経口胃カメラにしてみよう。


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