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個別薬

【田辺三菱】イムセラ:世界初の経口多発性硬化症治療薬

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多発性硬化症は日本より欧米の方が人口比で少ない。
しかし日本にも1万人以上の患者がいる厚生労働省指定の特定疾患

以前はインターフェロンを中心とした治療だったが世界で初めて経口投与できるこのイムセラが作られ患者さんの負担が大幅に減った。そしてこの画期的な薬の開発を中心的に行ったのは日本人。

京都大学の藤多哲朗教授と菌の培養に実績のある台糖、現田辺三菱製薬子会社の吉富製薬が連携した結果フィンゴモリドという化合物がこの世に誕生した。開発コードネームFTY720のFは藤多、Tは台糖、Yは吉富製薬の頭文字

途中からノバルティスも開発に参加
なので田辺三菱製薬からは商品名イムセラ、ノバルティスからは商品名ジレニアでそれぞれ販売されているが全く同じモノで薬価も同じ。


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【NVS】 テルネリン:肩こりだけでなく頭痛や顎関節症にも効果的な筋弛緩薬

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テルネリンは整形外科で四十肩や肩こりを相談すると良く処方される筋弛緩薬。

筋弛緩薬というとたまに病院の医療事故でニュースとして登場する
しかし筋弛緩薬には大きく分けて2つあり中枢性と末梢性がある
テルネリンは中枢性筋弛緩薬

サクシンのような筋弛緩薬は末梢性筋弛緩薬
手術するときに使用するがハイリスク
末梢性筋弛緩薬は呼吸筋も止めてしまうので死亡事故につながる

中枢性筋弛緩薬のテルネリンはそんな恐ろしい薬ではない。
恐ろしい薬ではないが使い方を間違えるとリスクが高いのはこの薬も同じである。


2016年まではノバルティスが販売していたが2018年現在はサンファーマに販売移管している続きを読む

【GSK】 パキシル:「SSRI」という言葉を創り出した抗うつ薬

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選択的セロトニン再取り込み阻害薬(: Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, SSRI)

SSRIというフレーズを最初に使ったのはパキシル
宣伝のためにGSKが自ら創り出した言葉

しかし成分のパロキセチンを発見したのはデンマークの製薬会社

セロトニントランスポーター阻害薬を研究していた時に発見した物質だが他に有望な候補があったので1980年、英国のビーチャム社に売却され以降の臨床試験はGSKが行った。

デビューは1991年に英国で、1993年に米国、日本では2000年にようやく発売

発売されると先行していたゾロフトやプロザックを売上で抜き去りSSRIのトップに駆け上がった
米国でパニック障害に効果が認められた初めての抗うつ薬

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【米メルク】 ベルソムラ:世界初のオレキシン受容体拮抗作用を持つ睡眠薬

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セルシンを代表とするベンゾジアゼピン系睡眠薬が発売されたのが1960年代
それから約50年後 ようやく新機序の睡眠薬が2014年11月に日本で発売された。
それが米メルクが開発した睡眠薬ベルソムラ

ベルソムラはオレキシンという脳内物質の働きを阻害する。
オレキシンは発見されたのが比較的最近の新しい物質で1998年に日本人が発見した。
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デパス:日本で最も多く処方されているMade In Japanの精神安定剤

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アメリカ合衆国にヴァリウムがあるなら大日本帝国にはデパスがある。


デパスは精神安定剤で、吉冨薬品(現田辺三菱製薬)が創成した。
日本において処方数と知名度で二位以下を大きく引き離し大差をつけている。

日本の安定剤と言えばこれ
インスタントラーメンといえばカップヌードル
日曜日のアニメと言えばサザエさん的な存在

サザエさんのエンディングを見て迫りくる月曜日の不安に抗うために服用するのがデパス

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