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個別薬

【武田】 タケキャブ:最強の胃酸分泌抑制薬

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一般名:ボノプラザンフマル酸塩

武田薬品が開発したP-CABなのでタケキャブ


胃酸を止める薬と言えば市販薬にもなっている有名なガスターがある。
ガスターはH2ブロッカーという種類の薬でヒスタミン受容体をブロックすることで胃酸分泌を抑制する。

良い薬だが症状が重い胃潰瘍や逆流性食道炎にはパワー不足な事が多い。

なので医療用にはH2ブロッカーより効果が強いプロトンポンプ阻害薬という薬がある。

オメプラール、タケプロン、パリエット、ネキシウム

この四つはガスターより格段に胃酸分泌を抑制する力が強い
しかしこの強力なPPIにも欠点があるので更に強力で使いやすい薬が必要とされていた。

そこで誕生したのがタケキャブ(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)

プロトンポンプを阻害するのは同じだが作用機序がこれまでと違う
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)という新規クラスの作用機序を持つ。
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【ロシュ/ギリアド】 タミフル:世界初の経口インフルエンザ治療薬

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一般名:オセルタミビルリン酸塩

タミフルという名称は一般名の中にある「タミ」とインフルエンザの「フル」から

タミフルの効果はA型orB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防、
C型はタミフルの作用点であるノイラミニダーゼを持っていないのでC型には無効。


一昔前にマスコミがタミフルの影響で異常行動~との報道をしていたので有名な薬。
その影響で10歳以上の未成年の患者には原則的に使用を差し控えることと添付文書に記載アリ。

しかし厚生労働省の研究結果ではタミフルと異常行動との因果関係は証明されていない。


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【糖尿病】 セイブル:αグルコシダーゼ阻害作用+α

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名前の由来は食後高血糖による膵の疲弊や血管障害を防止し、患者の生命を救う(セイブする)

一般名はミグリトール

1970年頃にドイツの製薬最大手バイエルがリード化合物を発見して開発した比較的古い薬
しかし日本では薬価収載されたのが2005年と新しめの薬。国内特許が切れたのもここ最近。

デオキシノジリマイシンという桑の葉に含まれる化合物に似た成分を元に開発が進められた。
桑の葉っぱには血糖値上昇を抑制するという言い伝えがある。

セイブルは自由診療で減量目的として処方されることもある。

日本ではphaseⅡ後期試験までをバイエル薬品株式会社が行い
その後三和化学研究所(現医薬品卸スズケングループ傘下)が開発を継承。

2016年の決算を見ると
セイブルの売上は182億円(医薬品業部門の全体売り上げは406億円)
三和化学売上全体の45%を占めている重要な薬


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【アストラゼネカ】 イレッサ:分子標的薬時代の尖兵

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英国の製薬会社アストラゼネカ社が開発
イレッサ(一般名:ゲフィチニブ)は、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌治療薬
副作用で死者が多数発生して大きな薬害裁判にも発展したので日本でも知名度が高い抗がん剤。

2002年に日本で承認されたときは「手術不能又は再発非小細胞肺癌」の治療薬として承認された

しかし全ての非小細胞肺がんでなく一部の遺伝子変異型にのみ効果があると
販売後の調査でわかり2011年、添付文書が改訂され「EGFR遺伝子変異陽性患者」に適応症が変更

今では肺がん対象のEGFR標的薬はイレッサ以外にもタルセバ、ジオトリフ、タグリッソと
選択肢が沢山あるけどEGFRを標的にした薬はイレッサが初めて続きを読む

【ノバルティス】 グリベック:白血病治療に革命を起こした分子標的薬

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2001年にノバルティスから分子標的薬であるグリベック(一般名:イマチニブ メシル酸塩)が登場。

グリベック登場前の慢性骨髄性白血病の治療はインターフェロンが使われていたが
最終的に急性転化は避けられずに死亡率が高かった。

そこにグリべックが登場してから治療成績は革新的な進歩を遂げた。
 
グリベックは分子スクリーニングを用い合理的な薬物設計によって発見されたリード化合物の
2- フェニルアミノピリミジンに対して更にメチル基やベンズアミド基を導入したり
色々修飾してチロシンキナーゼ結合性を高めた物質。世界保健機関の必須医薬品
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